面白くない人

面白くない人ってのも居たもんで。別にそれは罪ではないのだけれど、ややこしいのが本人が「自分は普通の人間とは違う」という自負があったりする場合でもうこりゃどんな顔して接して良いんだか困りますね。

人に音楽の趣味とか聞いて、それに答えると「普通ですね」とか口癖のように返す人が居たとしてですな、飲んでる席で俺に、この俺にですよ、

バロム1って知ってる?主題歌が面白いんだよ、ブロロロローとかギュンギュギュンとか

って、面白くないじゃないですか、これ。知ってるから何?って話でしょう。「こんな事知ってる俺」を自慢したいだけじゃん。しかもそんな、ある方面じゃ一般教養にもならんネタを。

同じ薀蓄傾けるならせめてですよ、

バロム1は水木一郎がまだ駆け出しの頃で事情がよく判ってなくて、歌唱指導に当たった人が「ここはブロロロロ〜って感じで」「ここはギュンギュギューンって感じで」と、スキャットのニュアンスを伝えるために使ったオノマトペ(?)を、一郎兄貴勘違いしてそのまんまきっちり発音して歌っちゃって、でもそれが結構面白かったので採用されたのである。

その後もこの歌は好評で、それを受けて一郎オノマトペ路線第2弾として作られたのが「カゲ、カゲ、カゲ、ギュッギューン」や「バキっとカゲが、スバっとカゲが」というフレーズで有名なカゲスターの主題歌なのだ。

とか嘘でいいから話を面白くして、聞いてる側にサービスして欲しいもんですよ。つまんなくてもいいから、せめて「ああネタにしようとしてるな」と判るような話の持って行き方をして欲しい。

これが経営者だと大変。会社も、「こんな事知ってる俺」を自慢したいだけ、としか思えない方向へ進みます。もうほんと、そのまんま。

転職を決心した理由がバロム1ってのもどうなのかって話もありますが。