今度は前受金でウーンウーン

渡辺幸三さんブログのコメント欄で、前渡金を購買システムで扱うか云々質問なさっている方がいらっしゃって、俺の関わったシステムでは買掛金管理で余計に払い込んでおく要件は全く無かったのでこれは全く経験が無い。こいつも考えてみたいですな。

ただ、その後の前受金と売掛金管理に関しては、上に書いた過入金の場合に請求残がマイナスになって次月繰越ってのがそれに当たると思うんだけど、「入金は全部仮受金で受けちゃいますから」の一言で確認をとって、過入金分を前受金で受ける事はしなかった。

販売システム側の視点では、未消し込み残のある入金テーブルのデータがある、と云う状態。会計につなげる用データの視点では、仮受金残のある仕訳テーブルのデータがある、と云う状態。

で、次月以降、また新たな請求が起きたら、その仮受金を使って消し込んで行く形。勿論、仮受金残が残ったまましばらく取引が無かったり、取引停止になった場合用に、仮受金返金処理ってのも作った。ただ仮受金に対して赤黒切るだけじゃなくて、支払処理の立て付けと連動させなきゃいけない。それはまた別の話。

で、過入金分・前受金対応ってやろうとすると、これまたウンザリする世界が待ってそうだなあ。

いや待てよ、それは以前やったシステムの仕訳大統一理論に則ってるからめんどそうなのであって、消し込み行為は仕訳・勘定に関係なく入金テーブルで制御する方針に今回は変更したんだから、前受金対応は、入金登録時に、その時点での請求残との兼ね合いでやっちゃえないか?

3/20締め請求残が1200円として、3/25にはもう現金で入金されちゃいました、しかも気前良く3000円も。但し、その内800円は未収入金に対して、200円は立替金に対しての入金とする。こうなるか。

 ID  得意先 入金日 区分  金額
 --- ------ ------ ----- ------
 001 1234   03/25  現金  2000円

で、仕訳はこうなる。はず。

伝票番号XXXXX 計上日 03/25
Debit        Credit
                                                                          • -
現預金   2790円 仮受金  1200円 受取手数料  200円 前受金   800円 仮受消費税  10円 未収入金  800円           立替金   200円
                                                                          • -
      3000円      3000円

で、渡辺さんのおっしゃる売掛金に対する「前受金充当業務」ってのは、実際の勘定が仮受金だろうと前受金だろうとこっちは入金テーブルで統一的に扱うので、これから考えようとしてる「入金消込業務」で一括で扱えやしないだろうか、と。

いやそんな単純じゃない、消し込み時に生成すべき振替伝票の借方に、仮受金が来るか、前受金が来るか、きっちり判断つけなきゃいけない。でも業務上、それを意識せずに一括でやりたいには違いない。裏ではやっぱり密接に仕訳と関わっていかなきゃいけない。

もしかしたら今までの方針、つまり

  • 売上・請求をパカパカ作る。
  • 入金は入金でこれまたパカパカ作る。
  • 入金消込業務で初めて両者がこんにちはする。

と云うのが限界なのかなあ。入金時にもう消せる奴は消して下さいよ、と。

ただ、前にも書いたけど、請求書上に入金が反映されて、残が正常である事を確認するまで消し込み業務を待ちたいって声もあるにはある。

いや、入金テーブルに項目を増やしてみよう。前受区分とか。

 ID  得意先 入金日 区分   金額   前区
 --- ------ ------ ----- ------ ----
 001 1234   03/25  現金  1200円 非前
 002 1234   03/25  現金   800円 前

で、これを使って消し込めば、振替伝票の借方が判る。ウーンウーン。

あーもう。ダメだ、仕事しよう。

でも会計上、仮受金の残が残ってますわーって帳簿で問題なければそっちのが良いけどなー。問題あったら今動いてるシステム、監査が入って怒られかねない。取り合えずこないだは怒られなかったらしいので、ケーオツと踏んだ。うむ。

うーむ、ここまでフォローせんといかん案件て、そうそうないと思いたいんだけど(希望的観測)、まーまー、考えたいお年頃なの、机上の空論でもいいの、パズル・販売管理システムなの。

岡君、タスケテ〜。