プロトタイプ最強伝説

http://d.hatena.ne.jp/habuakihiro/20050703#1120403072
http://d.hatena.ne.jp/habuakihiro/20050704#1120439393
実に興味深い考察。

それこそスコタコなんか例外の代表ですが、バルキリーにしろタコにしろ、はなっからミリタリー色を前面に出しているので飛び道具ぽい。それにバルキリーの場合、最初の内は主役メカのVF-1Jは殆ど1機だけ。時々ちらっと他のも出てたけど。で、フォッカーが死んでVF-1Sに乗り換えた途端にVF-1Jも何機も出てくるようになる。おもちゃ屋さんの思惑が大きいのかな、こう云うのは。主役メカはスペシャルなものでなくてはいけないと云う。

だからスコタコは凄かった。何せ大河原邦夫が「これがコケたら業界やめる」とタカラに云って何とか通したらしいから。それでもクメン編ではみんなダイビングビートルなのに一人で水ダコだったなー。

シャッコのベルゼルガはいいの、あれは西部劇におけるインディアンの人みたいなもんで、西洋知の限界を突破する異界の文化の象徴みたいな役どころだから。リゾート趣味的かつロマンチックかつ帝国主義的エキゾチシズムだよね。

似たような役回りは『プレデター』でも出てくる。シュワの部隊の中に、足跡から敵を探り当てるネイティブ・アメリカンの人が出てくるけど、あれは西部劇からの伝統なんだって、おとんが云ってた。

話を戻すと、なにせアクロバンチが凄かったらしい。それまで如何にもスーパーロボット然として、当然の如く1機しか存在してなかった主役メカが、最終回近くなって突然量産型としてわらわらと降下して来て、観るものを呆然とさせたらしい。もうデウス・エクス・マキナの如き様相だったそうな。

おもちゃ屋さんが「どうやら量産型ってのが流行らしいじゃないか」とか云ってテコ入れしたのかなあ。

あとびっくりどっきりメカはどっちかと云うとビットやファンネル的扱いではないか、と。行動様式も個の要素に欠けていてレギオン的な存在だと思えるので、あれを量産型とは云い難い、なんてね。

仕事しまーす。