月次債権サマリー

前回、月次で債権情報をサマリーするって所で、実は債権管理表てな帳票のイメージそのまんまである事が判明、既存案件のバグの数々に思いをはせてたそがれた訳ですが。

今見返すと、売掛残とか債権残とか言葉がごっちゃごっちゃで遺憾ですな。

これは既存案件のお客様のローカルルール用語がちょっと特殊だったので混乱しておるのです。債権管理表に「前月売掛残」てな項目を出してたんですが、実はこれは「前月の売掛金残」ではないのです。「前月の売掛金残 - 前月の仮受金残」なのです。

要するに過入金と云うか前受金の分を引いてやらんといかんのです。そりゃそうだ、それが債権残なんだから。でも帳票の見出しの文言がお客様の提示では「売掛金残」で、これに騙されて売掛金残しか出さなくて、それが最初のバグだったなぁ・・・(遠い目)。

さて、そんな訳で前回「前月残」なんてにごして書いてあるのは、上記の「売掛金残 - 仮受金残」の意味です。

渡辺幸三さんの財務管理モデルが公開されたので見てみました。
http://homepage2.nifty.com/dbc/referenceModel.html

結構な分量なので、取りあえず販売管理システムとの接点の所をざっと。

「得意先別月次売上SUM」ってテーブル、結構良い線行ってたんじゃないの、俺?って塩梅でうれしいな。ただ、カラムの数はもっと多いですが。こんな細かく管理すんのかあ・・・・。

で、残はちゃんと売掛金残と前受金残の両方がありました。そうだよ、どうせならこうやって分けて管理した方が良いと思う。

まだざっと見た所なのではっきりしないんだけど、こっちで云う入金テーブルは売上受領テーブルにあたるのかな。これがかなり複雑。いや、ある意味単純なのかも。

請求に対して消し込んだりしてない。これだと、請求単位でのオーバーデューの管理が出来ない。大概請求書には(得意先にとっての)支払期日が記載されていて、それを過ぎて未消込のものに対してアラートを出したりとか、結構ありそうなんだけど。そうでもないのかな。

販売管理システム側(この財務管理モデルでは営業データ管理って名前ですが)で別個に回収を管理してる様子もないし。うーん。

また、前受金は前受金で別枠で管理して、後から売掛金へ充当って形をとってる。消込らしい処理はこれだけかな。俺システムでは前受金ってのは、次月に繰り越した未消込入金ってだけの意味しか考えてなかったけど。

お客様が明示的に、実際の入金の内、幾らは回収分、幾らは前受金分って入力しないといけない。うーん、汎用的な作りだからだと思うけど、かなり高機能に思えます。なるほどねぇ。

ナイスな俺販売システムとしては、もうちょっと営業寄りと云うか、機能を単純にしたい所。いやー長生きは勉強になる。