ターピー計画

と云うのを考えた。ピーターの法則の逆をやる。有能な人を昇進させて無能にするんでなくて、無能な人を昇進させて有能にする。

無能な人はとっとと昇進させて、重役出勤でハンコ押してお客様とお金の話だけして貰うようにする。その人の面子は立つし、現場の仕事も安泰。ポストやら年収やら、そんなもんでよければええどうぞどうぞ。

と、部下と飲んでて思いついた。

SQLがまるでダメ夫な人がうちのシステム部で一番偉い人で、要件定義から見積りからDB設計から、自負があるのか兎に角やりたがるんだけど、見てるとわざわざお金にならない仕事を増やす様な事しかしてない。

自分だけで完結してる仕事ならいいんだけど、突如ニコニコしながらこっちに仕事を回してくる。つまり、お尻ふき。何度泣いた事か。ゴールデンウィーク丸々つぶされた事もあった。

最近の一番の被害者は俺の部下で、精神的にもやばかった。フォローが大変。

ここで、「あんた全然ダメだから、もう仕事しないでくれますか?」とぶちまける選択肢もあります。が、それはいけませんよ。彼には彼の凄い所があるのだ。

なんでうちの会社に入れたかというと、一度面接落ちてから御礼のメールをすんごい分量で出して、それが気に入られて敗者復活。

他、こりゃ損害賠償ものでしょうと云うトラブルも、人当たりのよさとニコニコ笑顔でなんと別見積り出して対応したと云う、恐ろしいスキルの持ち主なのだ。これはこれで凄い能力だと思う。

ずば抜けたソーシャルエンジニアリング能力のなせる技。SEはSEでもSが違ったSが。

兎に角、今俺とやってる仕事で実績作って、徐々に仕事をぶんどって行って、上司には偉い人の仕事だけに注力して貰うようにすればいい。システム開発のセンスはまるでダメでも、お客様への対応は凄いスキルを持ってるんだから、勿体無いので昇進して貰おう、と云う計画。それがターピー計画だっ。

「仕事しないで!」より「出世して!」と云う方がいいでしょ。こっちの精神面でも。

まずは実績ですよ、やりますよ。今回要件定義から設計まで、全部横取りしましたから、次は見積りだなあ。