スタカン
と云ってスタイル・カウンシルを想起する人間がほぼ絶滅したであろう今日においてそれはスターロジック・カンファレンスの事である。なので行って来た。
http://www.starlogic.jp/event/conference/2007/
8万円と云う値段はもう彼岸の出来事のようで、こりゃかなわんと云う所なので自分の中でさておいてしまい、それより例外的に値段があがる部分として「複雑なUI・帳票」としか書いてないのがひっかかった。
複雑なロジックじゃないんだ。
たとえば「受注を登録する」なんてタスクと「請求を締める」なんてタスクが一律8万円と云うのが、凄いんではないかと。
「請求を締める」なんて多分UIは簡単になると思うけど、顧客マスタから手形の限度額持ってきて、だめなら現金支払指定にして、あとサイトやらなんやら、明細もある特定の条件のものは含めないとか、そのほか色々と作る事満載だったりして。
てな訳で質問した訳ですが、フローエンジンやルールエンジンその他ライブラリを駆使する事で、殆どブレる事なく8万円で収まると云う話。
これはですね、お客様が目で見て実感として「ややこしそうですなー」と思える所だけが、作る側も「ややこしい」と感じる環境が出来てるって事で、価格の合意が取り易い事この上ない訳ですよ。
うーむ。
自動化で全体として低価格化が図れると云うのはそりゃそうだ(もちろん徹底するのはすごい大変)と云う風に思えるのですが、自分の中では上記の事が大きかったです。
にしてもだ、うちの平均的価格設定をタスクで割ると、大体40万くらいにはなりますなあ。ものによるけど、多分そんなもん。しかも値引いて、まあしょうがないがんばろう、っていう結果。
小岩の昭和通り商店街って、モンキーパンチみたいな絵がドーンって描いてあるスナックがある通りかなあ。もうないのかな、あの店は。
てな事を考えてる内に、なんと、これが(小指を立てる)これなもんで(お腹の前で手で弧を描く)と云う状況になり(蒲田行進曲を参照)、ああ大変。
価格
前にも書いたけど、フリゼルごっこ用に超変形ギターをカスタムメイドでビルダーさんとああだこうだ話し合いながら作ったら、ピックアップとトレモロユニットとネックだけ持ち込みで、あとアッセンブリとか全部込みでケースまで付いて19万とちょっとだったんだよなあ。
トップがスプルースのバックがマホガニーで。オイルフィニッシュじゃなくてちゃんと塗装もして。しかもボディはチェンバード加工。
安い、安すぎる、十万石まんじゅう。
自分の感覚だと、ギターのほうがシステムより断然手が込んでて特殊技能を駆使してると思うんだけど、どうすりゃそんな価格が付けられるのか。不思議だ。
と思ってたんだけど、ウシアライアンス各社さんならやらかしそうな気がしてきた。
As Is から To Be
マジカとKBMの違いが面白かった。
マジカはアクティビティをまず書き出して、その間の流れるモノをあぶりだす過程になる。
To Beを考える時はまずマジカで書き出したアクティビティはおいといて、あぶりだされらモノに注目して、逆にそこから最適なアクティビティをあぶりだすって作業ってことだと、理解。
モノは必要だからそこにあるわけで、まずはそれを与件として置いて、いじるべきはそのモノにまつわる冗長なアクティビティだということなのですね。
考える順序が逆なんですねぇ。ああなるほどなあ。
って書くとすごく当たり前な話で、そんな事も知らなかったのか俺はという話のような気もしますが、スコっと頭の中で収まる所に収まりました。
As Isがしっかり書き出されてからTo Beを考えろという話も、これで大いに得心。
今日、これからマジカを受け取ってフローを作る準備をするのですが、もう絶妙なタイミングでお話を聞けて、下品な言葉ですが、正直、いやー儲けた儲けた。
KBMってのはスタロジさん用語にしては可愛くないので、コンサル業界のテクニカルタームか何かかと思ったんですが、違うみたいですね。またぞろ可愛げのある名前と見た目になりそうな。