TQ
- 作者: ハイラム・W.スミス,Hyrum W. Smith,黄木信,ジェームススキナー
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 1999/01/01
- メディア: 単行本
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大体こう云う自己啓発みたいなのは嫌いなんだよ、ああせぇこおせぇ。「人生是インプロヴィゼーション」「明鏡止水」が信条だから。
同じ事を思う人も居るようで、途中のエピソードで「俺は宗教の話を聞きに来たんじゃない!」って怒る人が登場する。わはは。
そんな訳で、この本はある一定の客観性は保たれていて割りと健全だと思った。結局価値は読者任せで、この本自体はある手順しか提供しようとしてないからだと思う。まだ途中だけど。
I字型鉄鋼の「ちょっといい話」とか、上手い。人間のあるがままのダメさ加減を頭ごなしに否定しないのがイイ。
ダウン症の子供にも他の子供と等しく愛をそそぐ「べき」とは書いてないからね。そう云う事に気が付いた人が居ましたよ、ってだけで。ダウン症の子供は容赦なくビルから落としていいんだ!って気付いた人が居ても全然オッケーな訳です。
もうひとつ気に入った所。
やる気ナッシングなボーイスカウトを如何に奮起させてお金を稼がせて自分達の力だけでハワイに連れて行くかのエピソードでこんな箇所がある。
私は言った。
「スチュワーデスに次の詩を一字一句違わずに言うんだ。そうしたら飛行機に乗せてもらえる」
その詩とはこうだ。
どんな出来事も偶然も運命も、
意思の強い人の強固な決意を、
妨げることも、阻止することも、抑えつけることもできない
今こんな詩を暗誦したら飛行機には乗れない。
地球上の飛行機に乗る人間全員の中で、最も強固な決意を抱いている人間、それは自爆テロ犯だからだ。
わっはっはっはっはー。うむ、いい本だ!ヘイルサタン。